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2007年6月19日 (火)

近藤、土方、沖田が語るわたしの『新選組』



ブログエッセイ 

近藤、土方、沖田が語るわたしの『新選組』

作:正木恵美(新刊『新選組』翻訳者)



ある昼下がり、うたた寝の私の夢の中で大好きな近藤勇、土方歳三そ
して沖田総司が、今度、出版された『新選組』について語りあってい
るではありませんか!



私はうれしさ嵩じて目が覚めないようソウーッと3人の話を、幽体離
脱しているかのように詰め所の近藤さんの部屋の天井の隅から聞いて
います。その内容をブログで皆さんにお伝えします。どうぞこの夢が
覚めぬようあなたもソウーッと読んでください。


Wikipediaより

沖田「近藤さん、土方さん、またまた新選組の本が出たそうですよ」
土方「相変わらず俺たちは関心を持たれてるみたいだな。どんな本だ?」
沖田「今度の本は、ちょっと変わっていますよ。なんと、ロミュラス・
ヒルズボロウというアメリカ人作家が書いた本の翻訳です」
近藤「何、アメリカ人!? こりゃ驚いた。攘夷、攘夷と騒いでいた昔
だったら、ありえなかっただろうな。まあ、異国の人にも注目し
てもらえるのはありがたいことだ」
沖田「この本の翻訳者の正木さんという女性も大の新選組ファンで。新選組
の本を読みあさるうちに、この本の原書を見つけ、ぜひ翻訳したいとバベル・プレ
スに持ち込んだらしいです」
土方「つまり、アメリカ人作家が新選組について本を書いたことを日本人にも幅広く知っ
てもらえるわけだ」
近藤「面白い試みだな。それも女性が翻訳者なんて、さすが、土方や総司の影響は大きい」
土方「中身が気になるな。近藤さん、隊でも1冊買わないか?」
近藤「それがいい。今日、山南さんが本屋へ行くと言っていたから、ついでに買ってきて
くれるよう頼もう」
沖田「楽しみですね」



――――――――――――― 誠  誠  誠 ――――――――――――



山南「『新選組』、買ってきました」
近藤「どれどれ、さまざまな本からの引用があるな」
山南「〈参考文献〉を見てください。とにかく調査量がすごいんです」
土方「英語の文献もある。さすがだな。まあ当然か」


Wikipediaより

山南「翻訳者の正木さんも、これらの文献を捜して、いろいろ図書館をまわったそうです。
私も行ってみたんですがね。正木さんの住むH市の図書館には新選組関係の本がたくさんあるんですよ」
土方「H市は特に新選組とは関係ないだろう?」
近藤「図書館の職員の中に熱心な新選組ファンがいるのかもしれない」
山南「とにかく、調べ物の際に大いに助かったらしいですね」
土方「この1960年代の本なんかは、手に入りにくいんじゃねえか?」
山南「I県立図書館の書庫にありましたよ。でも、紙が変色して、触ると
破れそうなくらい古びていまして。たった40年くらい前の本でも、
そんなふうになるんですね」
近藤「ボロボロになる前に利用できて良かったな」
土方「今、『新選組』の中身をパラパラ見てみたが、下関事件など対外的な出来事も取り上
げられてるな」
近藤「さすが、異国人の視点で書かれているだけのことはある。やはり、新選組内部にだ
け目を向けるのではなく、もっと視野を広く持って情勢を捉えるのも大切だな」
土方「久々に局長らしい意見が出たな」
近藤「トシ、からかうなよ」

Choshu in the Meiji
Restoration

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『新選組』
~将軍警護の最後の武士団~



ロミュラス ヒルズボロウ著
正木恵美訳
定価:1470円(税込み)







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